フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は21日、四輪駆動のミッドサイズワゴン『パサート オールトラック』を発売した。価格は494万円。
VGJ広報部の丸田靖生部長は「競合する『ボルボV60』や『アウディA4アバント』の四駆モデルがすべて500万円を超えている。また前のパサートのV6・四駆モデルがやはり520万円くらいしたので、それを考えると燃費、装備も良くなって価格はむしろ押さえているということで、かなり競争力のある価格になっている」と強調した。
販売目標について具体的な台数は示さなかったが「『パサート ヴァリアント』が今までに年間3000~4000台売ってきている。その中で四駆モデルが2~3割くらいで、売れた年は1000台売っていた。我々としては、2~3割いくポテンシャルがあるので、パサートの中でも重要なモデルと考えている」と述べた。
主なユーザー層としては「四駆でそれなりの性能を持っている車が欲しいという方が、今までのパサートユーザーの中にもけっこういるので、導入当初はオーナーの乗り換えが多いと思う。それが落ち着いてくれば国産車からの乗り換えが4~5割、オーナーが3割、他社の輸入車からが2割くらいという比率になると思う」との見通しを示した。