ジヤトコは、ロシアの自動車メーカー、アフトヴァズ社へオートマチックトランスミッション(AT)の出荷を開始、あわせてロシア事務所の開所式を実施した。
ジヤトコは、5月下旬に富士第4地区工場で生産する小型FF車用4速AT(JF414E)をロシアのアフトヴァズ社へ出荷開始した。この4速ATは、8月よりロシアで発売予定の同社の『ラーダ グランタ』に搭載される。供給台数は年間約8万台の予定。今回のロシア向け出荷は、ジヤトコにとって初となり、アフトヴァズ社としては初のAT搭載車となる。
これに伴い、同社はアフトヴァズ本社のあるサマラ州トリヤッチに設立した営業拠点「トリヤッチ駐在事務所」の開所式を6月15日に実施。ジヤトコの秦社長は「今回供給する4速ATは、多くのロシアユーザーにとって初めての2ペダル車となる。ジヤトコは、2ペダルの車がロシア市場で受け入れてもらうための努力を惜しまない」とコメントした。
ジヤトコは新事務所開設で、アフトヴァズ社のニーズに迅速に応えるとともに、拡大するロシア自動車市場でのビジネスの足がかりとしたい考えだ。