セルジオ・ペレス(ザウバー)のカナダGP表彰台獲得は、彼自身がアグレッシブさを自制する術を学んだことで実現したとフェラーリは見ているようだ。
3月に開催されたマレーシアGPの2位フィニッシュ以後、ノーポイントの連続に悩んだペレスは、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの校長を務めるルカ・バルディセリにアドバイスを求めたという。
バルディセリは、モナコGP前後で、ペレスはレースでアグレッシブに過ぎると見ていたが、カナダGPではペースもさることながら見事なまでに自制の効いたレースを展開したと評価している。
一時期盛んに取りざたされたペレス/フェラーリ入りの噂は、「未成熟」というモンテゼモーロの一言で冷水を浴びたかのように沈静化したが、果たしてモントリオールのリザルトを見たフェラーリは再考するのだろうか。「フェラーリをドライブしたければ、経験とリザルトを示せ」というモンテゼモーロの言葉は重くもあり、示唆に富んでもいるようだ。