新型車の開発の遅れや、プラグインハイブリッド(PHV)スポーツカー、『カルマ』のバッテリー不具合問題などを受け、経営に暗雲かと伝えられていた米国のフィスカーオートモーティブ。同社が、これを払拭する財務状況を公表した。
これは29日、フィスカーオートモーティブが明らかにしたもの。同社の発表によると、2012年1‐4月の売上高は1億ドル(約79億円)を突破。これは2011年12月に発売したPHVスポーツ、カルマの累計販売台数が1000台に到達したのが大きいという。
さらに同社は、投資ファンドから新たな資金として、1億7400万ドル(約137億円)を調達したと公表。この資金を、4月のニューヨークモーターショー12で初公開した新型PHV、『アトランティック』の開発などに充当する計画だ。
フィスカーオートモーティブのトム・ラソーダCEOは、「アトランティックはカルマよりも、多くの台数を販売するモデルになるだろう」と述べており、アトランティックの市場投入を急ぐ方針を示している。