【人とくるまのテクノロジー12】EV時代の次世代ECU

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AZAPAのコンセプトEVミニカー。リチウムイオンバッテリーでインホイールモーター2基の後輪駆動だ。(人とくるまのテクノロジー12)
  • AZAPAのコンセプトEVミニカー。リチウムイオンバッテリーでインホイールモーター2基の後輪駆動だ。(人とくるまのテクノロジー12)
  • AZAPAのコンセプトEVミニカー。リチウムイオンバッテリーでインホイールモーター2基の後輪駆動だ。(人とくるまのテクノロジー12)
  • センターコンソールにiPadのドックが装着されている。(人とくるまのテクノロジー12)
  • 後輪の奥にインホイールモーターが見える。(人とくるまのテクノロジー12)
  • AZAPAが開発したEV用ECU。いや、EVなのでEngineではなくMotor=MCUかもしれない。同社ではEV Platform Control Unitというようだ。(人とくるまのテクノロジー12)
  • お約束のカーナビ機能の画面。下にはインパネ相当のディスプレイ。(人とくるまのテクノロジー12)
  • データロガー的な表示もアプリしだい。(人とくるまのテクノロジー12)
  • エコモード診断や運転特性の判断なども。分析が進めば故障予測や予防メンテナンスにも役立つ。(人とくるまのテクノロジー12)

 名古屋にあるAZAPAという会社は、自動車関係のECU開発、シミュレーションや計測のソフトウェア開発などを手掛ける企業だ。そのAZAPAがオリジナルのEVとともに、EV用のECUを開発し会場でデモを行っていた。

 オリジナルのEVは、リチウムイオンバッテリー搭載で、「ミニカー」と呼ばれる規格(原付エンジンの4輪自動車のための規格)に沿って作られたものだ。インホイールモーターによる後輪駆動だ。コンセプトモデルのためヘッドライトを青くし、2座席となっているが、それさえなければナンバーととれる仕様だという。

 これではただのミニEVだが、特徴は専用のECUにある。デモカーにはiPad用のドックが取り付けられており、ECUや各種センサーとつながっている。iPod側のアプリによって、カーナビからAR、SNS連携まであらゆる応用が可能だそうだ。デモされたいたアプリでは、EVの起動スイッチもiPadの画面からONできるようになっていた。キーの代わりには指紋認証などを利用するそうだ。

 ECUにiPadなど情報端末が直結できるので、データロガーのように走行状態やモーターやバッテリーの状態もモニタできる。そのほか、メンテナンス情報の管理や自己診断なども可能である。

 ユーザー向けには、カーナビ機能は当然として、AR技術と連動した周辺情報の案内や表示、SNS情報とのリンクも可能だ。AR連携については、同社は沖縄県で国や県の協力の元、実験プロジェクトを行っている(AZAPA コーポレート部 佐々木寛子氏)そうだ。SNS連携について、デモではツイートの中から現在位置に関連のあるツイートを抽出して画面に表示っせ、周辺のリアルタイムの状況などの参考にしてもらうというものだった。

 現在の自動車はメーカーごとにダイアグノーシス端子がでており、このデータをカーナビやスマートフォンなどにも利用するという動きがあるが、EV時代にはタブレットやスマートフォンの接続端子が装備されるようになるかもしれない。

【人とくるまのテクノロジー12】EV時代の次世代ECUの提案……AZAPA

《中尾真二@RBB TODAY》

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