富士火災海上保険が17日発表した2012年3月連結決算は、自然災害に伴う保険金の支払いが増加した上、繰り延べ税金資産を一部取り崩したことなどにより最終損益が164億円の赤字となった。前期は21億円の黒字。
売上高にあたる正味収入保険料は前期比1.7%減の3524億円と微減だったが、正味支払保険金は同25%増の1988億円と大幅に増えた。さらに繰り延べ税金資産の一部取り崩しなどで法人税等調整額が187億円と前期に比べ135億円も増加したことで最終赤字に転じた。
富士火災単体の純損益は157億円の赤字。前期は77億円の黒字だった。本業での損益を示す保険引受損益は自然災害の増加で93億円の赤字となった。