フォードモーターは10日、新世代環境エンジンの「エコブースト」搭載車の欧州における生産台数を、2015年までに現在の3倍以上へ引き上げると発表した。
エコブーストは、同社が推進する新世代の環境エンジン。ガソリンエンジンをターボチャージャーで過給することで、排気量のダウンサイジングを実現。最新の直噴システムを採用するなどして、燃費や排出ガス性能も追求される。
2011年、フォードモーターは年間14万1000台のエコブースト搭載車を欧州で生産。これを2015年までに、3倍以上にあたる48万台へ引き上げる。
この増産計画の核となるのが、「1.0エコブースト」。シリーズ最小の1.0リットルの排気量を備えた3気筒直噴ターボエンジンは、最大出力100psと125psの2種類のチューニングが存在する。
100ps仕様の場合、CO2排出量は109g/km。125ps仕様でも、CO2排出量は114g/kmと、クラストップレベルの優れた環境性能を発揮する。
1.0エコブーストは、欧州では新型『フォーカス』に搭載されたばかり。その後、『C-MAX』や『B-MAX』にも拡大採用される予定だ。