フェラーリが中国市場向けに投入する『458イタリア』の限定車。同車の発売を記念して中国で行ったイベントが、大きな物議を醸している。
これは、フェラーリの中国販売店が開催したもの。同社の中国進出20周年と、中国で重要な意味を持つ辰年を記念して発売される458イタリアの中国専用限定車を、お披露目したイベントでの出来事だ。
このイベントは、南京の古城壁を貸し切りにして行われた。458イタリアは、古城壁でテールスライドのパフォーマンスを披露。そして、路面にくっきりとタイヤ痕を残してしまったのだ。
南京の古城壁といえば、今から約630年前に建造された貴重な文化遺産。このニュースは、中国メディアが大々的に取り上げたことから、中国の世論は「中国への侮辱」として、フェラーリを強く非難したのだ。フェラーリは直ちに謝罪し、ダメージの修復を約束。事態の収拾に努めている。
またフェラーリは、「イベントは南京市の観光局に許可を得たもの」と明かしたことから、南京市の観光局も批判の矢面にさらされているという。