トヨタ自動車は6日、主に新興国市場をターゲットにした世界戦略車IMVを年内にもエジプトで現地生産する計画を明らかにした。
IMVは現在、タイやインドネシア、アルゼンチンなど11の国と地域で生産しているが、トヨタの小林一弘常務役員は同日、都内で会見し「近々エジプトが加わる予定」とした上で、「造る車は(ミニバンの)『フォーチュナー』」と述べた。
現地生産に踏み切る理由として小林常務は「エジプトは関税が高い」点をあげ、全量をエジプト国内向けに生産する考えを示した。
IMVシリーズは、世界各地の市場に導入することを前提に開発された3車型のピックアップトラックおよびSUV、ミニバンで構成されている。現在、日本・北米・中国を除く世界170か国・地域に投入され、3月末に累計販売台数が500万台に達した。