中部電力、今夏は自動車業界に休日シフトを要請しない方針

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中部電力は、2012年度について電力需要の平準化のための業界単位での大幅な操業調整の要請は行わない方針を示した。

2011年度は、東日本大震災による福島第一原発事故などの影響で原子力発電所の再稼働ができない状態から夏の電力不足懸念から産業界に電力使用量の平準化を要請、これに応える形で自動車業界は全国で夏場、土・日曜日を操業にして木・金曜日を休業にするなど協力してきた。

同社によると火力発電機の定期点検時期の変更などを引き続き行うとともに、上越火力発電所1-1号の営業運転を開始することで、電力供給量を2810万kW程度まで高める。これは震災前の2010年度の最大電力実績に対して7%程度、震災後に100万kW程度の節電に協力してもらった2011年度の最大電力実績に対して12%程度の供給予備率を確保できる供給力に相当する。

このため、2012年度は夏場も昨年のような休日振り替えなどの操業調整は要請しないことにした。

また、他社の原子力発電所の建設工程が遅延することを踏まえ、将来の供給力確保を図るため、現在着工準備中の西名古屋火力発電所7号系列の営業運転開始時期を2019年度から2017年度に前倒しする。加えて燃料消費量、CO2排出量の削減を図るため、再生可能エネルギーの導入促進ついて徳山水力発電所の開発を進めるとともに、メガソーラー発電や風力発電、中小水力発電の開発にグループ会社と一体となって取り組むとしている。

《レスポンス編集部》

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