特許の分析や競合調査をおこなっているパテント・リザルトは、炭素繊維強化プラスチック関連技術について、参入企業に関する調査を実施し、その結果をまとめた。
炭素繊維強化プラスチックは、軽量、高強度でしなりが少ないという特徴を持ち、航空機や自動車など輸送機器用の材料として、近年注目を集めている。
今回の調査では、1993年から2011年11月末までに日本の特許庁で公開された関連特許2676件を対象に、特許の質と量から総合的に見た評価をおこなった。
結果、「総合力ランキング」では、1位が東レ、2位が帝人、3位が三菱レイヨンとなった。
1位の東レは、出願件数、総合力ともに圧倒的な強さを見せている。同社は総合力で常にトップを走っているが、近年さらに競争力を高め、他社を大きく引き離している。注目度の高い特許には、「安価で高い強度特性を発揮する補強織物」に関する技術などがある。