23日、中東ドーハで開幕したカタールモーターショー12。フォルクスワーゲンのブースでは、2009〜11年、3年連続でダカールラリーを制した「レーストゥアレグ3」の公道バージョンが目を引いた。
フォルクスワーゲンは前回のカタールモーターショー11に、『レーストゥアレグ3カタール』と名づけたモデルを参考出品。同車が今年のカタールには、『トゥアレグ・マジックモーニング』と名前を改めて登場したのだ。
トゥアレグ・マジックモーニングは、レーストゥアレグ3をベースに、公道走行に必要な法規を満たす変更を実施。公道バージョンとはいえ、レーストゥアレグ3の迫力のフォルムはほぼそのまま。全幅2mを超えるワイドボディをまとい、ルーフには巨大なエアインテークを装備。足元はレース仕様の16インチに代えて、18インチのBBS製ゴールドアルミホイールで引き締められた。
インテリアは、レース仕様から大きく変更し、公道走行に必要な快適装備を追加。しかしロールケージはそのままで、レカロ製バケットシートも採用する。エンジンは、レース仕様と同じ2.5リットル直列5気筒ツインターボディーゼル「TDI」。最大出力は310psを発生し、0-100km/h加速は6秒以内の実力だ。
現時点でフォルクスワーゲンは、同車の市販計画を公表していない。同社は、「公道を走れる世界で最も有能なSUV」と自信を見せている。