日野自動車は、タイの洪水の影響で2012年3月期の通期業績見通しの売上高を前回予想より200億円下方修正した。
タイの現地法人のタイ日野製造は、浸水などの被害は出ていなかったが、部品不足などから日野ブランド車は10月14日から稼働を停止。その後11月14日から操業を再開した。
また、トヨタ・モーター・タイランド(TMT)向けのIMVユニット生産ラインは、TMTの稼働停止に合わせて10月10日から稼働を停止していたが、11月21日から生産を再開した。
このほか、羽村工場でのトヨタのSUVの受託生産も部品調達の影響で10月24日から減産していたが11月21日から通常レベルに戻した。
これまでの生産停止・減産の影響を勘案したことなどから通期の売上高は前回予想より200億円マイナスの1兆3000億円に下方修正した。
利益は営業利益350億円、経常利益310億円、当期利益120億円と前回予想を据え置いた。