スバルのブースでは市販を控えた『BRZ』が展示されている。発売時期などは未定だが、型式認定など市販の準備は万全のようだ。しかし、説明によれば、モーターショーで展示してあるものはショーモデルであって、細部は市販までに変更される可能性があるとのことだ。説明してくれたのは、BRZの車両実験などを担当する綿引氏だ。スバルといえばFFやAWDに特化したメーカーといえるが、FRの開発で苦労したりした点はなかったのだろうか。綿引氏によれば、「スバルはFFだけでなく、AWDもやっているます。リアにも動力を達しているのでFRだから苦労したということはとくにありませんでした」とのことだ。さらに、「それより、FRということで、同じボクサーエンジンを搭載する車種より、エンジンを後方に配置でき、フロントオーバーハングの重量を減らすことができました」と、ボクサーエンジンの低重心というメリット以外に、最適重量バランスも実現できたと語った。ボンネットを開けてもらうと、確かに『レガシィ』や『インプレッサ』よりエンジンの位置が後方にオフセットされていることがわかる。インプレッサなどのエンジンルームと比較すると、ストラットタワーバーがバルクヘッド支点となっているが、その取り付け角度からストラットとバルクヘッドまでの距離が離れている。インプレッサなどのタワーバーは、左右のストラットを直接つなぐタイプだが、タワーバーとバルクヘッドの隙間はあまりない。また、バッテリーもフロントーバーハングの位置からバルクヘッド側に移動されている。FRならAWD用のトランスファーが不要となるため、エンジンルーム内のレイアウトや重量配分を最適化できたというわけだ。
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