【シトロエン DS5 海外試乗】奇跡的なスタイルに圧倒される…まるも亜希子

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シトロエン DS5
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ただでさえ独創的なモデルがそろうシトロエンの中でも、さらに華やかで刺激的な個性を持つ新ライン、DSシリーズ。2012年夏頃に日本にやってくる予定なのが、『DS3』、『DS4』に続く第三弾にしてトップレンジとなる『DS5』だ。

プラットフォームはDS4が使うプラットフォーム2をストレッチした専用設計だけれども、全長は『C5』より約25cm短く、意外にコンパクト。でもデザインは今までに見たこともないモチーフが盛りだくさんで、その奇跡的なスタイルに圧倒される。

ヘッドライトからフロントガラスに向かう、長い剣のようなクロムラインや、ルーフとサイドウインドウが溶け合ってしまったかのようなリアビュー。

インテリアを見れば、腕時計のベルトのような“ウォッチストラップ”シートや、パイロット気分になれるインパネの斬新さに惹き付けられる。

今回の試乗車は3タイプのパワートレインがあり、1.6リッターガソリンは200psの6速MTと155psの6速AT。そして2.0リッターディーゼルハイブリッド+EGS(2ペダルMT)も含めて全て直4を採用している。

日本に導入されるのは残念ながら155psの1.6リッターガソリン+6速ATのみだが、これがハイブリッド並みに静かで乗り心地もなめらか。プラットフォームの関係で、シトロエンの代名詞的サスペンションシステム「ハイドラクティブ3」は搭載されていないにも関わらず、これはこれで快適だ。

試乗コースの南仏ニースは、小高い丘に住宅がひしめき迷路のようで、海沿いの道は朝夕の渋滞が激しかったが、そんな条件でも低回転からしっかりトルクの出るキビキビ感と、リアまで一体感のあるハンドリングが楽しめた。高速ではもはや、追い越しもクルージングも思いのまま。

日本には入らないディーゼルハイブリッドと比べてしまうと、瞬時の加速フィールやどっしりとした安定感は薄味に感じてしまうものの、DSシリーズ流のプレミアムをしっかり感じたDS5だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

まるも亜希子/カーライフ・ジャーナリスト
映画声優、自動車雑誌編集者を経て、カーライフ・ジャーナリストとして独立。現在は雑誌・ウェブサイト・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、セーフティ&エコドライブのインストラクターも務める。04年・05年にはサハラ砂漠ラリーに参戦、完走。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2011-2012等)、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。公式ブログ『運転席DEナマトーク!』他アップ中。ニッポン放送『DRIVE with ECO&DREAM』(月〜金曜日、19時19分〜)レギュラー。

《まるも亜希子》

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