メルセデスベンツは11月14日から日本国内での発売を開始した新型『Eクラス』の一部モデルに、予防安全システムである「レーダーセーフティパッケージ」が標準装備された。対象外のモデルに対しても19万円の追加で設定することができる。
このレーダーセーフティパッケージには、日本で初めて認可された24GHz帯の電波を使う近距離用のミリ波レーダーがシステム内に含まれている。近距離は24GHz帯のレーダーが受け持ち、中・長距離を77GHz帯のレーダーが受け持つダブルシステム。これに加え、車線維持用のカメラも組み合わされており、まさに「全方位で隙の無いシステム」となっている。
レーダーセーフティパッケージにはいくつかのメニューがあるが、24GHz帯のレーダーを用いるのは「アクティブブラインドスポットアシスト」と、「ディストロニックプラス」のふたつ。
前者は横方向の死角から接近するクルマを感知し、その接近を運転者に対して注意喚起するとともに、衝突や接触が避けられないとシステムが判断した場合、接近している側のサイドミラーに注意マークを表示し、それでも気がつかない場合には逆サイドのタイヤにブレーキを掛け、進路を変えるというもの。
後者はいゆわるレーダークルーズコントロール。システムとしての対応速度域が0-200km/hと、国産車よりも大きいことが特徴だ。近距離レーダーを備えたことで完全停止までフォローする。前走車をレーダーがキャッチしている場合、再発進もワンタッチで行うことができる。