リコーは、第42回東京モーターショーに、専用紙にカラーペンで描いた車の絵をデジタルデータとして取り込み、他の人が描いた絵とレースができるアプリケーションソフト「紙レーサー」を出展すると発表した。
東京モーターショーへの出展を皮切りに、このアプリを搭載した専用機のテストマーケティングを自動車ディーラーや各種イベント会場など向けに実施する。
今回出展する紙レーサーは、専用紙に描いた車の絵が画面上で動く新感覚の体験型エンターテインメント。読み取った車の絵の色分布や線、面の形状といった画像の特徴を抽出・分析し、独自のアルゴリズムによって速度や加速力、グリップ力などの車の性能が決まる。他の人が描いた車と対戦して速さを競うことができる。
このアプリは、リコーがオフィス分野で培った帳票処理、OCR、類似画像検索等の画像処理技術、画像解析技術を応用して開発した。東京モーターショーでは、リコーのブース内に絵を描くためのスペースを用意、実際の対戦を体験できるほか、期間限定ウェブサイトも用意し、東京モーターショーで描かれた作品を公開する。
東京モーターショーに出展する専用機は、省スペース性を重視し、場所を選ばず手軽に利用することができるほか、プロジェクターや外部ディスプレイとつなぐことで、大画面でレースを楽しむことも可能だ。
今後、各種イベント会場、自動車関連企業のディーラーや住宅展示場などで、家族などへ向けたサービスとして展開していく方針。