エコドライブ講習、3年間で6000人受講

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エコドライブ講習、3年間で6000人受講
  • エコドライブ講習、3年間で6000人受講
  • 自動車教習所ファインスクールの代表・臼田和弘氏
  • カリキュラム開発に携わったモータージャーナリストの菰田潔氏
  • エコドライブ講習、3年間で6000人受講
  • 燃費測定は追加装着した燃費計を利用する。
  • 走行中に運転の内容をチェック。アドバイスを行う。
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教習所カリキュラムに業界で初めてエコドライブを取り入れた自動車教習所ファインモータースクールが、導入から3年目となる2011年11月15日にメディア向け「楽エコ体験プレスツアー」を実施した。

埼玉県内に3つの教室を持つファインモータースクールは「クルマがどんなに進化しても、結局運転は人間がすること。教習所は一生の運転を左右するところ。ファインモータースクールは、楽エコ運転の啓蒙を通じて、人と環境の未来を拓きます」と代表・臼田和弘氏の言うように、08年11月からエコドライブのノウハウをカリキュラムに導入。これまでの3年間で新規免許取得者向け教習として約6000名、免許取得者向け講習として約200名に「楽エコ運転」教習を実施してきた。

ファインモータースクールが実施する「楽エコ運転」教習の内容は、オリジナルで開発したもの。乗車からエンジン始動までの流れや、走行中に注意する点などを具体的にレクチャーするもので、講習を受けると平均で20%ほどの燃費向上が確認できたという。

今回の「楽エコ体験プレスツアー」では、最初に12分ほどの市街地コースを記者が燃費を測定しながら自己流で運転。教習所に戻って座学。教えられた方法を教習所内で練習した後、再び同じ市街地コースに戻って燃費を計測。2回目の走行では、助手席に座った教官から、アクセル操作などのレクチャーを受けながら走行する。

「楽エコ運転」のアクセル操作のポイントは、「スタートから5秒で20km/hに達する加速」「速度一定でのアクセル一定」「早めのアクセルオフ」の3点。どれも頭では分かっていても実践の難しいものだが、教官からのリアルタイムのアドバイスもあるため、フィーリングがつかめやすかった。

今回の体験では、座学で指導されたとおりに運転することで燃費が11.11km/リットルから13.64km/リットルに向上。約20%の燃費向上を体感することができたのだ。

「楽エコ体験プレスツアー」の最後には、代表の臼田氏から大きく3つの今後の抱負が語られた。ひとつは新規免許取得者向けだけでなく、イベントなどを通じて一般の人に「楽エコ運転」を広げてゆきたいということ。ふたつめは、「楽エコ運転」教習を受けた人が2年後、3年後にどれだけのエコドライブを実践しているのかという調査の実施。そして最後は、ハイブリッド車や電気自動車向けの教習カリキュラム開発というものであった。

《鈴木ケンイチ》

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