出光興産は1日、供給体制再構築のため、徳山製油所の原油処理機能を2014年3月に停止すると発表した。
今後、徳山の拠点は、西日本の燃料油事業の物流拠点として機能を強化するとともに、化学事業の主力拠点として競争力強化に向けた取り組みを進める。
徳山製油所は日産12万バレルの生産能力を持つ。石油製品の需要が低迷していることから2014年3月で原油処理を停止、原油処理能力を削減して経営の効率化を図る。同社では、原油処理機能停止後、石油製品の安定供給に注力し、競争力強化を図るとともに、入出荷設備を増強して油槽所機能を向上させるとしている。
また、ナフサの輸入ロット大型化などを通じて、競争力強化とコンビナート各社への安定供給を図るとともに、化学事業の主力拠点として新たな事業の展開を検討していく。