ダイムラーは5日、メルセデスベンツ乗用車(スマートを含む)の9月世界セールスの結果を発表した。総販売台数は、9月としては過去最高の12万9476台。前年同月比は0.7%増と、23か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、メルセデスベンツが前年同月比2%増の12万0982台。一方、スマートは8494台にとどまり、前年同月比は15.6%減と9か月ぶりに前年実績を割り込んだ。
市場別では、西欧が前年同月比6.4%減の5万6939台と後退。うち、地元ドイツが10.1%減の2万4514台と、マイナスに転じた。好調なのは、香港を含む中国。1万5272台を売り上げ、前年同月比12.7%増の伸びを示す。
また米国は、前年同月比9%増の2万1649台と、2か月ぶりに前年実績をクリア。インドは14.1%増、ロシアは44.6%増、ブラジルは64.8%増と、いわゆるBRICs諸国では、引き続き好調だ。
メルセデスベンツブランドでは、大幅改良を受けた『Cクラス』が、9月は前年同月比8.9%増の2万6816台と牽引。2011年1‐9月で見ると、『Eクラス』が前年同期比4.7%増の25万3020台、『Sクラス』が8.4%増の5万1665台を売り上げた。
SUVでは、『Mクラス』がモデル末期にもかかわらず、2011年1‐9月は前年同期比10%以上の伸び。『GLK』は29.8%増、『Gクラス』は43.8%増、『Rクラス』は67.9%増を記録した。
メルセデスベンツ乗用車(スマートを含む)の2011年1-9月世界累計セールスは、前年同期比7.3%増の99万6855台。同社のヨアヒム・シュミット販売担当副社長は、「第4四半期(10-12月)の販売にも期待できる。2011年通年では、最も成功を収めた1年となりそうだ」と述べている。