ヤマハ発動機は5日に開幕した「国際福祉機器展2011」に、スマートフォンに電動車いすの走行距離やバッテリー残量などの情報を表示することができるシステムを参考出品した。
「JWスマートリンク」と名付けられたシステムは、ヤマハ発の軽量型電動車いす『JWシリーズ』とスマートフォンをリンクさせるアプリケーションソフトとワイヤレス通信機器、車いす側の情報を取り出すマイコンなどで構成されている。
速度やバッテリー残量、走行距離、警告など車いす側の情報をスマートフォンに表示したり、車いすのバッテリーからスマートフォンに充電できるほか、車いすを制御するジョイスティックを使ってスマートフォンを操作する機能も備えているという。
ヤマハ発のIM事業部JW技術グループの伊藤孝史主査は「車いすに携帯電話を固定するようなものをつけている人をよく見かける。車いすに今回の機能があれば、市場が広がるのではないだろうか」と開発の経緯を語った。
市販化のめどについて伊藤主査は「数がまだ見えないので先になりそう」としながらも、今回の展示で「それを探っていきたい」と述べた。