ITSスポットサービス対応機器デモ 10月7日まで

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東京・新橋にある汐留シオサイトの地下街で開催中の「ITSスポットサービス展示会」
  • 東京・新橋にある汐留シオサイトの地下街で開催中の「ITSスポットサービス展示会」
  • 会場では各社の対応機器が展示され、それぞれの対応状況の説明が受けられる
  • 会場には路側端末も準備された。写真は東芝製
  • セレモニーの冒頭で挨拶する松原仁国土交通省副大臣
  • 解説ビデオの放映開始にあたり、点灯式に臨む松原国土交通省副大臣(右)と渡邊浩之ITSジャパン会長(左)のITSスポットサービスの解説ビデオをスタートさせた
  • 来賓として出席した松原仁国土交通副大臣、渡邉浩之 ITS Japan会長、東日本/中日本/西日本高速道路のNEXCO 3社の代表者、首都高速道路、阪神高速道路の都市高速2社の代表者ら

国土交通省を中心とした8団体が取材する「ITSスポットサービス展示会」が汐留シオサイト(東京都港区東新橋)の地下1階イベントスペースで10月7日まで開催中。3日には主催団体による展示会セレモニーが開かれ、解説ビデオの点灯式が行われた。

ITSスポットサービスとは、通信方式に5.8GHz帯の電波を用いるDSRC(Dedicated Short Range Communication)を用いるサービスで通信方式はETCと基本的に同一。違うのはETCが通行料金の決済専用としているのに対し、DSRCでは交通情報や安全運転支援情報、観光を含む地域情報を受信できるほか、駐車場やガソリンスタンド、ドライブスルーなどでの料金決済など、様々なサービスに対応している。さらに広範囲の渋滞データを受信することで最適なルートガイダンスを可能にする。従来は複数の端末を必要としていたものが、DSRCを使うことで一つの端末でスッキリ・スマートにサービスが受けられるようになるのだ。

国土交通省ではこのサービスが受けられるスポットを路側およびSA/PA、道の駅を中心に全国約1600か所に設置。この夏までに、遅れていた東北地方でもサービスを開始し、全国規模で展開が始まっている。ただ、すでに1000万台を超える車載機が普及したETCに対し、DSRCの普及はまさにこれからの状態。そこで、そのメリットを広く知らしめるためにこの「ITSスポットサービス展示会」が開催されたというわけだ。

この日は松原仁国土交通副大臣、渡邉浩之 ITS Japan会長、東日本/中日本/西日本高速道路のNEXCO 3社の代表者、首都高速道路、阪神高速道路の都市高速2社の代表者らが出席。式の冒頭、松原国交副大臣は、「本サービスは、VICS、ETCに続く次世代の交通サービス。8月に全国1600か所でITSスポットサービスが設置され、大容量通信により、最適なルート選択、安全運転支援がオールインワンで受け取れる。このサービスによって渋滞の削減や交通事故の減少ができる」とITSスポットサービスへの期待を込めて挨拶した。

展示会では、この日放映がスタートしたITSスポットサービスの解説ビデオが見られる他、各社の対応機器が展示され、本サービスについての詳細な説明を受けることができる。普段はなかなか間近で見られない路側端末も展示されている。会場は新橋駅から複合商業施設・汐留カレッタへ続く地下通路内で開催されており、誰でも気軽に立ち寄れるようになっている。入場は無料。

ITSスポットサービス展示会では、各社の対応機器の展示が行われており、デモ画面を見ることや、説明員からの解説を聞くことが可能だ。複合商業施設内のイベントスペースでの展示となっており、その動作画面などを確認してみてほしい。

《会田肇》

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