日本自動車工業会が30日発表した8月の自動車輸出実績によると、四輪車の輸出台数は、前年同月比7.6%増の36万3772台と、6か月ぶりに前年を上回った。
東日本大震災後、寸断していたサプライチェーンが回復して自動車生産が復旧したことから輸出も震災後初めてプラスとなった。
車種別では乗用車が同7.6%増の32万0521台と6か月ぶりに前年を上回った。トラックが同2.8%減の3万2433台と2か月ぶりにプラスとなった。バスが同59.6%増の1万0818台と2か月連続でプラスだった。
地域別では、中近東、アフリカ、大洋州を除く地域で好調だった。特に主力の北米向けは同21.1%増と高い伸び率で、欧州向けも同2.4%増だった。アジア向けは同26.6%増と大幅に伸びた。
輸出金額は、車両分が83億5072万ドル、部品分が33億2922万ドルで総額が116億7994万ドルとなり、前年同月と比べて17.4%増加した。