日立製作所は22日、電力を交流から直流に変換するコンバータ盤と充電を行うスタンドを分離した、EV用急速充電システムを、10月1日より発売すると発表した。
今回発表したEV用急速充電システムでは、コンバータ盤1台の最大出力は60kWで、充電スタンドを最大4台設置することができる。また、利用頻度によって、1スタンドあたりの出力値を15kW単位で設定可能としており、空いているスタンドの余剰供給電力を他のスタンドに振り分け、出力を上げることで充電時間を短縮するといった、効率的な運用も可能としている。
今回、三井不動産が2012年2月の竣工に向けて開発中の「横浜三井ビルディング」に、コンバータ盤1台とスタンド2台で構成するEV用急速充電システムを納入することが決定している。
同社では、限られたスペースでも様々な設置レイアウトに対応できる特徴を生かし、短時間での充電ニーズが高い大型駐車場を持つショッピングセンターや自治体・公共施設、カーシェアリングステーションや高速道路のサービスエリアなどへの本システムの導入を図るとしている。2012年度に120台の販売を目指す。