北海道警は18日、行方不明になっていた北海道旅客鉄道(JR北海道)の中島尚俊社長(64)の遺体が北海道小樽市沖の海岸で発見された、と公表した。
同日午前7時55分頃、同市オモタイの海岸沖1kmで、釣り人が海面に遺体が浮いているのを発見し、海上保安庁に通報。道警小樽警察署が身元を調べていた。遺体は司法解剖された。死因は不詳。
中島氏は12日の朝に、札幌市内の自宅に書き置きを残して失踪。家族が札幌東署に捜索願を出した。自家用車が石狩市内の海岸で見つかり、失踪翌日からJR北海道の社員30人と消防や地元漁業関係者が捜索にあたっていた。
葬儀は遺族の希望で密葬で行われる予定。JR北海道はお別れの会を開くことで日程調整をしている。
中島氏は東京大学を卒業後、69年に旧国鉄に入社。87年の民営化でJR北海道に移り、営業推進本部長や鉄道事業本部長を歴任。07年から社長を務めた。