いすゞ、中型トラックのNOx増加問題で恒久対策

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改善箇所説明図
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中型トラック、いすゞ『フォワード』の排出ガスについて、国が定めた走行条件を外れた条件で窒素酸化物(NOx)排出量が増加すると東京都から指摘されていた問題で、いすゞ自動車は9日、恒久対策を行うと国土交通省に届け出た。

対象となるのは、2010年6月17日~11年5月28日に製作された886台で、6月の暫定対策の対象と同じトラック。保安基準には適合しているため、リコールではなく改善対策として行う。

6月の暫定対策ではエンジン制御プログラムを書き換え、NOx排出量を抑制したが、NOxとトレードオフの関係にある黒煙の排出量が増え、DPFに負荷がかかりすぎるため、恒久対策ではエンジン本体とインタークーラ(吸入空気冷却装置)を載せ替えるとともに、一部の車両についてはトランスミッション制御ユニットまたは終減速ギヤを変更する。

国の測定モードを外れた走行条件下での排出ガス対策については、国土交通省と環境省が合同で先月検討会を立ち上げており、今年度内に一定の結論を得る予定だ。

《レスポンス編集部》

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