2011年3月のジュネーブモーターショーにおいて、7年ぶりに復活したフォルクスワーゲン『ゴルフカブリオレ』。同車の衝突安全テストの結果が公表された。
これは24日、ユーロNCAPコンソーシアムが明らかにしたもの。ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テストだ。
また2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の割合に応じて、ポイントが配分される。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされている。
新型ゴルフカブリオレのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は35点。前面衝突時にダミー人形が胸と脚に受けた傷害レベルが上から2番目の評価だったが、側面衝突や追突時は、最高の安全性評価となった。
また、子ども乗員保護性能は42点。歩行者保護性能は19点。安全補助装置の有無は5点を獲得する。
この結果、ゴルフカブリオレの合計ポイントは101点で、総合評価は5つ星。同時に結果が公表されたアウディ『A6』の95点、BMW『X3』の97点を上回った。
なお、ゴルフカブリオレの101点は、ハッチバックの『ゴルフ』の103点に迫るもの。オープンボディでも、ハッチバックと同等の高い衝突安全性能を備えていることが証明された。