トヨタ自動車は2日の第1四半期決算発表の席上、2012年3月期の連結業績予想を上方修正したと明らかにした。生産の回復が想定以上に進捗しているためで、営業利益は6月時点の予想より1500億円増額して4500億円(前期比4%減)に修正した。
生産は9月に全面的に正常化できる見通しとなり、通期の連結販売台数(中国合弁分など除く)は、前回より36万台上方修正して760万台に改めた。前期比では4%の増加となる。
売上高は4000億円増額の1兆9000億円(横ばい)、純利益は1100億円増額の3900億円(5%減)に修正した。為替レートは1ドル80円、1ユーロ115円を前提としている。伊地知隆彦取締役専務役員は「当社の強みである原価低減をグローバルに推進し、(各利益は)前期実績を少しでも上回るよう努力したい」と語った。