帝人化成は26日、ポリカーボネート樹脂「パンライト」製のグレージングが、シトロエンの新型車種『DS5』のクォーター・ウィンドウに採用されたと発表した。
「パンライト」は、ガラスの200倍以上の耐衝撃性を持ちながら、重量は2分の1と非常に軽量。高い透明性や耐久性、光学歪みがないなど、自動車窓向けの素材として適した特性を持つ。これまでにレクサス『LFA』のクォーターウィンドウとパーテーションウィンドウに採用例がある。
クォーターウィンドウを樹脂化することで、ガラスよりも成形性の自由度を高めつつ、約20%の軽量化を実現した。
帝人化成は今後、車体の軽量化などに寄与する環境対応技術の早期実現に努め、自動車用樹脂グレージング拡大の加速を図っていくとしている。