スズキは6月27日、フィアットのエンジン子会社フィアット・パワートレイン・テクノロジー(FPT)から低燃費1.6リットルディーゼルエンジンの供給を受け、現在開発中の新型車に搭載すると発表した。
スズキは、FPT社から高出力・低燃費の1.6リットルディーゼルエンジンの供給を受け、2013年からハンガリーのマジャールスズキで生産予定の新型車に搭載することで、同社と合意した。
スズキでは、これまでもマジャールスズキで2006年から生産しているフィアットとの共同開発車『SX4』/フィアット『セディチ』に、フィアットから2.0リットルディーゼルエンジンを調達して搭載している。
新たに供給を受けるエンジンは、スズキの技術的特長である軽量で走破性の高い四輪駆動システムを活かす上で相性が良く、このエンジンの採用で、低燃費に加え商品性の向上にも貢献すると判断。開発中の新型車に1.6リットルのディーゼルエンジンを採用することにした。
スズキは2006年からインドのエンジン生産子会社であるスズキ・パワートレイン・インディアでFPTの1.3リットルディーゼルエンジンのライセンス生産しており、昨年は約20万基を生産した。インドで生産したディーゼルエンジンは、インド国内向け車両に搭載しているほか、マジャールスズキにも輸出している。