スズキのインド四輪車製造子会社のマルチ・スズキが発表した5月の新車販売台数は前年同月比1.9%増の10万4073台と伸び率が大幅に低迷した。
インド経済は依然として拡大しているものの、インフレ懸念から金利が上昇しており、自動車ローンも上がっていることから、販売が伸び悩んだ模様だ。
リーマンショックによる世界的な経済危機以来、同社の販売は2ケタ増が続いてきたが、4月の販売も同4.4%増にとどまり、伸び率の低下が鮮明になってきた。
4月の販売の内訳は、輸出が同13.0%減の1万554台と大幅マイナスで、インド国内向けが同3.9%増の9万3519台だった。
『SX4』や『グランド・ヴィターラ』、『オムニ』などの販売は好調だったが、『アルト』や『ワゴンR』、『スイフト』、『M800』などのスモールカーセグメントが不振だった。