2018年までに販売台数と収益性でトヨタを抜いて、世界ナンバーワンの自動車メーカーを目指すフォルクスワーゲン。同社が重視する北米市場で、新たな動きがあるかもしれない。
これは28日、ドイツのビジネス誌、『WirtschaftsWoche』のウェブ版が報じたもの。同メディアによると、フォルクスワーゲンは小型SUV、『ティグアン』の現地生産を、米国テネシー州のチャタヌーガ工場、またはメキシコのプエブラ工場で計画しているという。
チャタヌーガ工場では24日、北米向けの『パサート』の現地生産が始まったばかり。このパサートは欧州や日本向けのパサートよりもボディがひと回り大きく、それでいて価格設定は安いという戦略モデル。このパサートと北米で人気の『ジェッタ』、そしてティグアンを合わせて、フォルクスワーゲン(傘下のアウディを含む)は、2018年までに北米で年間100万台を販売するという野心的な目標を達成しようというのだ。
果たして、ティグアンの北米現地生産は現実となるのか。同メディアは、「2013年以降、次期モデルの登場を待って現地生産体制に入る」とレポートしている。