日本ピストンリングが発表した2011年3月期の連結決算は、営業利益が41億9500万円と黒字に転換した。前年同期は6億円の赤字だった。
売上高は前年同期比21.5%増の474億1100万円と大幅増収となった。震災による国内製造拠点の栃木工場、子会社の日ピス福島製造所、日ピス岩手の操業停止の影響はあったものの、国内生産の回復に加え、アジアなど海外での受注が堅調に推移した。
経常利益は、増収や固定費抑制の効果から32億9800万円と黒字となった。純利益は、被災に伴う復旧費用など13億5600万円を特別損失に計上したが、16億6600万円の黒字となった。
今期の通期業績見通しは、東日本大震災の影響から先行き見通しが不透明なことから公表を見送った。