帝国データバンクが発表した4月の全国企業倒産集計によると、倒産件数は前年同月比0.6%減の956件で微減ながら3か月連続でマイナスとなった。
負債総額は同3.6%増の2636億2900万円と、6か月ぶりにプラスとなった。負債総額トップは消費者金融の丸和商事で336億円。
東日本大震災の主な被災地である東北は同44.9%減の27件と大幅に減少した。
業種別では、製造、卸売、運輸・通信の3業種で前年を下回り、特に卸売業、運輸・通信業の2業種は大幅に減少した。一方で、建設業、小売業など4業種は前年を上回った。
主因別の内訳では「不況型倒産」の合計は706件で構成比は83.3%。前年同月と比べて3.3ポイント上回った。これで23か月連続で80%台の高水準が続いている。