日産車体が発表した2011年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比30.7%減の182億0200万円と減益だった。
売上高は同19.2%増の5059億9700万円と増収だった。売上げ台数は同3.2%減の23万2139台と前年割れとなった。
このうち乗用車の売上げ台数は、インフィニティ『QX56』、『エルグランド』、『クエスト』の生産を開始したものの、『セレナ』の生産が終了したため、同5.3%減の12万8910台となった。ただ、高価格車の販売が増加したため、増収となった。
商用車は売上げ台数が同0.3%減の8万9236台と微減だったが、ピックアップが増えたため増収だった。小型バスは『キャラバン』の減少で同1.5%減の1万3993台だった。
東日本大震災の影響で3月に1万1000台減産になった。
収益では、新車準備費用の増加、原材料の高騰で経常利益は同25.4%減の176億8600万円と減益だった。
当期純利益は同14.3%減の71億9200万円だった。震災の災害損失21億円、資産除去債務会計基準適用に伴う影響17億円の特別損失を計上した。
今期の業績見通しは、東日本大震災の影響で合理的な算定が困難なため、公表を見送った。