日立製作所の三好崇司副社長は11日、2011年3月期の決算会見で東日本震災の影響について触れ、「全セグメントで影響を受けた。震災がなければ、全セグメントで増収増益を達成できた」と述べた。
同社は茨城県に多くの拠点があるため、そのほとんどが被災。売上高で1300億円、営業利益で750億円、営業外費用で250億円、当期純利益で750億円とそれぞれマイナス要因になった。
2012年3月期についても、震災の業績への影響が懸念されるが、三好副社長は「今期についてはほとんど出ない」と強調した。それは前期にすべて処理を済ませたからではない。実は「地震保険にかなり入っており、それによって大半が補填される」ためだ。前期についても、金額は明らかにしなかったがずいぶんと補填されたそうで、それがなかったら前述した数字より震災の影響額が大きく増えていたとのことだ。