中部電力は、英国のエネルギー企業のBGグループと液化天然ガス(LNG)購入に関する売買契約書を締結したと発表した。
契約は現在、BGグループが保有する複数の供給源から中部電力がLNG供給を受ける。契約では2014年度から21年間にわたって最大122隻分の供給を受ける。1隻7万トンの船舶を使用した場合、最大854万トン程度となる。
供給源を特定しないLNGの長期購入スキームは、日本の電力会社では初めて。従来のLNG調達契約と比べて調達の安定化が図れる。原子力発電所の運転が困難になる中、LNGの安定調達は重要度が増している。
また、供給源の一つである豪州クイーンズランド州で推進中のクイーンズランド・カーティスLNGプロジェクトは、コールベッドメタンと呼ばれる非在来型天然ガスを原料とするLNGプロジェクトで、コールベッドメタンを原料とするLNGの長期購入は、日本の電力会社では中部電力が初めてとなる。