日本自動車工業会が発表した2010年度(2010年4月~11年3月)の福祉車両の販売台数は、3万4601台で前年度比0.7%増となった。
2010年9月にエコカー補助金が終了し国内新車需要は低迷したものの、福祉車両が年度を通じてエコカー減税対象となった効果もあり微増となった。
車種別では、普通・小型自動車が同0.3%減の2万1856台と微減だった。2000年介護保険導入の代替需要により「車いす移動車」が前年度を上回ったものの、「昇降シート車・回転シート車」「運転補助装置付車」とも低迷した。
軽自動車は同6.6%増の8703台と順調だった。「昇降シート車・回転シート車」「運転補助装置付車」とも前年度を下回ったものの、「車いす移動車」の販売台数が大幅に増加した。
バスは同5.2%減の4042台とマイナスとなった。エコカー補助金制度の終了、公共交通機関で路線バスの「ポスト新長期規制」駆け込み需要が一巡したことも影響し、2006年度以降5年連続で前年度を下回った。