日野自動車は4月27日、東日本大震災の影響で生産を停止したことによるトラック・バスの販売減やトヨタ自動車からの受託生産車の生産が減少したことから、2011年3月期の連結業績見通しを下方修正した。
売上高は前回予想よりも200億円マイナスの1兆2400億円に下方修正した。営業利益も前回予想よりも15億円マイナスの285億円となる見込み。
また、東日本大震災によりグループの国内製造会社が生産休止したことによる休止期間中の固定費や、被災した固定資産の修営繕費など復旧に関する費用を特別損失として61億円を計上する。
加えて、震災により繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、より保守的な会計処理を行うこととし、法人税等調整額(税金費用)を126億円を計上する。
これらによって最終損益は90億円の黒字予想から100億円の赤字となる見通し。