福島第一原発 地震停電で49分間、原子炉冷却できず

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(11日18時・東電本店) 撮影=石田信一郎
  • (11日18時・東電本店) 撮影=石田信一郎

11日17時16分頃発生した地震の影響で停電が発生、福島第一原発の1号から3号までの外部電源が一時停止した。49分間に渡って原子炉冷却のための注水が止まり、18時04分に復旧した。

福島第一原発2号機の外部電源は、東北電力の送電線「原子力線」から電力を供給されている。地震により東北電力富岡変電所が停電、原子力線が影響を受け、東京電力福島原子力発電所の2号機のパワーセンターが停電した。

そのためパワーセンターから分電していた、1~3号機の注水を行っているポンプが、49分間に渡って停止した。

その後、17時56分に受電を再開。18時4分に注水ポンプを再始動した。1号機は流量6立方m/h、2号機と3号機は7立方m/hで、地震前と同じ流量で、原子炉格納容器への注水を継続している。

福島第一原発5号機、6号機での外部電源の停止はない。また、柏崎刈羽原発は1、5、6、7号機は、定格出力で運転中。柏崎市は震度3で、原発への影響はなかった。

また、この地震の影響で、原子炉格納容器に窒素ガスを注入する装置が、19時現在、停止している。

東電はこの地震により、11日の実施を予定していた汚染水の移送など作業の一部を中止することを決めた。

《中島みなみ》

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