三菱重工業と三菱航空機は4月5日、純国産のジェット機として開発している次世代リージョナルジェット機『MRJ』の組み立てを開始したと発表した。
三菱航空機が発注して三菱重工が着手した。まず操縦室の天井部分にある乗員用非常脱出扉周囲の井桁構造の鋲打ちからスタートした。個々の部品の製作は昨秋よりスタートしており、2012年の初飛行を目指して製造工程に入った。
MRJの組み立てを開始した三菱重工の飛島工場では同日、「MRJ鋲打ち式」を開催した。式典には、三菱航空機の江川豪雄社長、三菱重工の石川彰彦航空宇宙事業本部民間航空機事業部長らが出席した。
三菱重工は今後、MRJの胴体、主翼、尾翼などの主要構造部品を製造するほか、多数のパートナー企業が現在製造している各部位が仕上がるのを待って、機体の最終組立と艤装作業に当たる。