プレシーズンテストで予定通りの走り込みを行うことができていないマクラーレン。3週行われた合同テストでトップの周回数をマークしたのはフェラーリの1172周。対するマクラーレンはテクニカルトラブルなどで842周に留まっている。
トラブル含みな上に、もう一つ問題なのが深刻なダウンフォース不足だ。ルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトン両ドライバーもペースが充分ではないと口を揃える。
「ダウンフォースがだいぶ減ったし、タイヤも以前とは全く違うからね。でもそれはどのチームにとっても同じこと。信頼性のトラブルで思うように走り込めなかったことがセットアップに響いている。次のテストでは問題なく走れることを願っているよ」とバトン。
「ひどかった2009年のマシンよりはマシだよ。あれはダウンフォースもなく、タイヤもロックしてばかりだったからね。ハンドリングは昨年よりも良くなっている。でも何せダウンフォースが……。だからパワーが弱いように感じてしまうね」とハミルトン。
常勝マクラーレンはシーズン序盤からは優勝争いに絡めそうにないのか? むしろバーレーンGPの延期はマクラーレンにとって朗報となったようだ。