ランチアは14日、3月1日に開幕するジュネーブモーターショーに、コンセプトカーの『フラビア』を出品すると発表した。
フラビアは、1960年にデビューしたランチアのミドルサルーン。1.5リットル水平対向4気筒エンジンに、ランチア初のFFを組み合わせた革新的モデルだった。1969年、排気量が2.0リットルに拡大されたのを機に、フラビアの名前は『2000』に変更。その2000も1974年、生産を終えた。
約40年ぶりに復活するフラビアは、クライスラーグループからOEM供給されるモデル。セダンは新型クライスラー『200』、コンバーチブルは『セブリング』が大幅改良を受けて『200コンバーチブル』となったモデルをベースにしている。
新型フラビアの内外装は、クライスラー200シリーズそのもの。違いは、エンブレムがランチアに変更される程度だ。
新型フラビアは、現時点ではコンセプトカー。しかしランチアは、「今後6か月以内に生産を開始し、欧州市場へ投入する」と説明している。
これでランチアは、『テーマ』、『グランドボイジャー』、フラビアと、一挙3台のクライスラー車をOEM調達することに。フィアットとクライスラー両グループの資本提携が生んだ、大きな成果といえそうだ。