またひとつ、個性的なハイブリッド車が現れた。『フーガ・ハイブリッド(HV)』の大きなテーマは「ラグジュアリー」だというが、これまでのハイブリッド車の長所だった静粛性のみならず、優雅な乗り心地、ひとり乗りでも安定したハンドリングにはとても感心した。なにしろそれらは、既存の(ガソリンエンジンのみの)フーガよりも良いなと感じたほど。さらに、注意深くメーターを観察していると、街中ではもちろん、高速道路上でも、かなり頻繁にEV走行を繰り返しているのがわかる。アクセルON時は80km/hまでEV走行が可能と聞いていたが、私が試したところではアクセルをごく控えめに踏んだ状態で、100km/hでもEV走行が続くことがあった。しかも、バッテリー残量がメモリ3つと少なくなっても、EV走行に切り替わる。バッテリーは常に40〜70%の残量を保つようにしているというが、アクセルを離すとけっこう強めの減速感があるので、常に高効率のエネルギー回収が行われているようだ。また、エンジンのストップと稼働との切り替え時は、何の音も振動もない。意図的に、なるべく乗員にわからないようにしているらしい。本当にラグジュアリーな空間では、いちいちオン/オフに気をとられることのないように、ということだろう。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★まるも亜希子|カーライフジャーナリスト大学在学中に声優デビュー、卒業後は自動車専門誌で編集者を務める。2003年、カーライフ・ジャーナリストとして独立し、雑誌、ウェブ、ラジオ、CS、イベントへの出演等を軸に活動中。04年、05年には、サハラ砂漠2500kmを走破する女性だけのラリーに挑戦し、日本人チームとして初めて完走。
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