日本でも販売が開始される新型『トゥアレグ』のデザインは、イタリア語の“la semplicita”(センプリチタ。英語で“simplicity”=簡潔さ)で表すことが出来ると、フォルクスワーゲンAG開発部門トゥアレグ開発責任者、ヨーヘン・ボーレ氏はいう。
これはもともと、フォルクスワーゲングループのデザインを統括するワルター・デシルバ氏の言葉で、クリアかつシンプルな造形でありながら、最上の仕上げと洗練性を表しているのだ。
「大径のホイールや大きなエアインテークなど典型的なSUVのDNAを持ち合わせながらも、フレンドリーであり、愛すべきルックスを持っており、SUV独特の尊大でアグレッシブな印象は全くありません」
また、新型トゥアレグは従来モデルから70kgの軽量化に成功している。チーフデザイナーのクラウス・ビショフ氏は、デザインでもいかに軽く仕上がったかを表現したかったという。「新型はトゥアレグ以外の何物にも見えませんが、ジムでシェイプアップされたような、筋肉質な体型となっています。力強く、また、安定感を与えているショルダーラインにも表れていると思います」。