三菱自動車が、北米市場の本格的な立て直しに乗り出した。2014年までに、北米専用車種の全てを廃止するという大胆な内容だ。
これは20日、同社が発表した中期経営計画、「ジャンプ2013」の中で明らかにされたもの。「欧米の地域専用車後継モデルの投入を取り止める」ことが公表された。
これは何を意味するか。三菱自動車は現在、北米専用車として、大型SUVの『エンデバー』、2ドアスポーツの『エクリプス』、大型セダンの『ギャラン』(日本の『ギャランフォルティス』とは別モデル)の3車をラインナップしている。これらが現行モデル限りで、廃止されることになるのだ。
2014年以降は、残る北米ラインナップの『アウトランダー』、『アウトランダースポーツ』(日本名:『RVR』)、『ランサー』(日本名:ギャランフォルティス)を軸に、新たに開発するグローバルモデルを北米市場へ投入。三菱自動車によると、このグローバルモデルはコンパクトカーになるという。
三菱自動車の2010年の米国新車販売は、前年比3.1%増の5万5683台。同社は北米専用3車の廃止が販売に与える影響は少ないと見ており、益子修社長は、「北米での販売は回復傾向にある」とコメントしている。