| 1 | エンスー好みのスルメ味 |
3ドアハッチバック、5人定員のボディサイズは、全長4320mm×全幅1850mm×全高1435mm、車両重量1430kg。走りに徹した高剛性の「カップシャシー」に搭載される、2.0リットル16バルブツインストロークターボエンジンは250馬力を発し、6速MTと組み合わされ、LSDも標準装備となっている。
ボリューム感溢れる流麗なボディは、F1のフロントスポイラーをイメージしたフロントアンダーグリルや、センター特大1本出しエクゾーストなどでスポーツ性を強調している。インテリアも同様に、レカロのバケットシートをはじめイエローバックのタコメータやアルミペダルなど、走りのアイテムでまとめられている。
3モードの横滑り防止装置(ESP)「RSダイナミックマネジメント」と「RSモニター」に注目したい。ESPのオン、オフやアクセル感度の調整、ラップタイムやエンジン状態をモニタリングできる機能を有しているのだ。ドライバーの技量に合わせてドライビイングテクニックを高められるルノースポールの奥の深さは、「スルメ味」に譬えられる。| 2 | フランスのレース魂 |
77年からはF1にも参戦し、2005年と06年2年連続のコンストラクターズ、ドライバーズの両タイトル獲得が知られる。11年からはエンジンの供給のみを行なうようだが、F1に初めてターボチャージャーを採用した実績もあり、サプライヤーとなっても目が離せない。
F1以外のフォーミュラカーでは「フォーミュラルノー」や「ワールドシリーズバイルノー」を各国で展開し、F3やGP3へのエンジン供給も行なっている。また、耐久レースやラリーにも参加し、ルノーの市販モデルをベースにレーシングカーを仕立てたワンメイクレース開催など、活動は多岐にわたっている。
若手レーシングドライバーの育成実績も含めて、欧州のモータースポーツにルノースポールは欠かせない存在となっている。これらの活動に裏付けられたルノースポール仕様は、カタログスペックで語れない楽しさを感じさせる。| 3 | 目利きが多い日本? |
ヨーロッパで09年に販売したルノースポール車の合計は3万2800台に達している。日本での販売台数は国別で9番目だが、ヨーロッパを除くと日本がナンバーワン市場なのだそうだ。最近では日本のルノーの販売台数の半数前後がルノースポールだと聞くに、唖然とさせられる。
日本では、たとえば陶器などいわゆる美術品だけではなく、完成度の高いクラシックカーも意外に多く蒐集されている。クラシックカーと同様、技術の粋を集めたスポーツモデルに関心が高いのは、日本人に目利きが多い表れとも言える。
スポーツモデルは台数が伸びない割に開発費がかさむので、本格的に作り込まれたモデルが少ない。採算を度外視したようなルノーの力の入れ方は、ルノースポール部門の頑張りによるところが大きいようだ。このような頑張りは好感が持てるし、クルマの明るい未来のためにもメガーヌ・ルノースポールにエールを送りたい。| D視点: | デザインの視点 |

