日本自動車工業会が発表した四輪車総需要動向によると、2010年の国内四輪車の総需要は、前年比7.5%増の495万6000台となり、6年ぶりに前年を上回る見通し。
ただ、2年連続で500万台を割り込み、ピークだった1990年の778万と比較すると3分の2の水準だ。
内訳は登録車が同10.8%増の323万8000台と300万台を大幅に上回る見通し。軽自動車は同1.8%増の171万8000台を予想する。
エコカー補助金制度の効果で8月まで新車販売は好調に推移した。補助金終了後、需要は大幅減に見舞われているものの、通年ではプラスだった。
車種別では、普通・小型乗用車は同11.3%増の293万8000台になる見通しで好調だった。軽四輪乗用車は同0.3%減減の128万台と微減だった。
普通トラックは価格が上昇するポスト新長期規制適合前のトラックの駆け込み需要で同15.2%増の10万1000台となる見通し。このうち、大・中型トラックは同22.1%増の4万9000台を予測。小型トラックは同3.0%増の18万6000台を見込んでいる。軽四輪トラックは、スクラップインセンティブ効果で代替えが加速、同8.2%増の43万8000台となる見通し。
大型バスは同13.4%増の4800台、小型バスは同5.3%減の7900台となる見込み。