昨年は「ハイブリッド VS 直噴ターボ」という技術論争となったが、今年は新興国を見据えたローコストでコンベンショナルなエンジンが時代のニーズだと思った。
このニーズに応えることができるグローバルカーは何なのか。結果的にはタイ、インド、メキシコで生産される日産『マーチ』に満点を与えた。
しかし新興国での生産に慣れていない日産の技術者は、海外の生産能力を低く見ていたのか、少し雑な設計をしてしまったことが悔やまれる。
清水和夫|自動車ジャーナリスト
1972年にモータースポーツを始め卒業後プロのレースドライバーとなる。その後、モータージャーナリストとして活動を始め、自動車の運動理論や安全技術を中心に多方面のメディアで執筆・講演活動を行う。2009年はNEDOの『革新的次世代低公害車』の委員も務める。