富士重工業(スバル)の森郁夫社長は2日、菅直人首相が参加検討を表明しているTPP:環太平洋パートナーシップ協定について、「是非スピード感をもって進めてもらいたい」との考えを示した。
森社長は同日、都内で開いた決算会見後、一部報道陣に語った。森社長は「われわれみたいな小さいメーカーは、そうすぐ海外に工場を持っていくことができない」としたうえで、「日本で製造をやっていく中で、海外と対等に闘えるだけの素地をつくってもらいたい。要するに関税をマイナス要因としないような体制をとっていただきたい」と強調した。
さらに森社長は「それとやはり税金をどうするかということも含めて、日本で製造業がやっていけるだけのバックアップ、全てに対して、スピード感をもって、進めてもらいたい」と訴えた。